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生 田流 琴・三絃教室 琴美会

第28回演奏会
プ ログラム

1.あかいくつ

2.夜の大工さん

3.福寿草

4.大井川

5.吉野山

6.三絃練習曲20番

7.こもりうた

8.ピョンピョコリン

9.雪の雲

10.傘舞台

11.笛の音

12.肥後の夜祭り

13.赤い牛の子

14.狐のお嫁さん

15.かぞえうた

16.おもちゃのチャチャチャ

17.矢部の郷

18.軒の雫

19.六段の調(初伝披露)

20.千鳥の曲(初伝披露)

21.汽車ごっこ(中伝披露)

22.ままの川

23.白銀のソナタ

24.みだれ

25.新浮船

26.出雲路

27.萩の露


1.あかいくつ 野口雨情作詞 本居長世作曲

演奏会直前にまさかの骨折(涙)。上手に弾いて唄えていただけに残念でしたが、気持ちを入れ替えて、歌に専念!大きな声でかわ いらしく、演奏会スタートを飾ってくれました。

akaikutsu

2.夜の大工さん 宮城道雄

槌でトントン打っているように唄って弾けました。

夜の大工さん

3.福寿草 宮城道雄

三絃初舞台。「福寿草」は三絃がお琴と合奏する初めての曲です。
なんと練習5回くらいで本番でしたが、筋が良い!上手に合奏できました。

福寿草

4.大井川 宮城道雄

三絃を持っていないのでお稽古の時だけでの練習ですが、後奏の難しい「すり音」も「打ち」も上手に弾けました。

大井川

5.吉野山 宮城道雄

三絃では初舞台の彩ちゃん。最後の追い込みで見事、頑張りました!

吉野山

6.三絃練習曲20番 宮城道雄

三絃2丁による初めての合奏曲。受験の忙しい時期ですがちゃんと練習してスクイバチも綺麗に演奏できました。

練習20

7.こもりうた 佐藤義久編曲

上村さん、相馬さん、日高さんが初舞台。たくさん合奏練習して綺麗に合奏できるようになりました。初めてとは思えないくらい落ち着いて、揃って演奏できま した!

こもりうた


8.ピョンピョコリン 宮城道雄

またまた歌だけで登場。大きな口を開けて高音もかわいらしく上手に歌い上げました。
会場からも「なんて素敵な声なんでしょう」と感嘆の声多数!

ピョンピョコリン

9.雪の雲 宮城道雄

すくい爪と掻き手が難しい曲ですが、練習の成果を発揮し、本番が一番上手に弾けました!
本番に強くて、これからが楽しみ。おばあちゃんも観に来てくれました。

雪の雲

10.傘舞台 宮城道雄

後押しと掻き手が難しいですが、曲想や歌はかわいらしく、美萌紗ちゃんは暗譜で演奏しました。緞帳が上がる前「ちょっと歌詞、 確認させて」とやってきて、譜面見て「OK」とうなずいて演奏していました。なんていう強靭な精神力の持ち主!!

傘舞台

11.笛の音 宮城道雄

前歌−手事−中歌−手事−後歌の古典形式で、今回は箏と三絃との合奏。宮城小曲集の中でも本格的な箏曲をしっとりと素敵に演奏 できました。

笛の音

12.肥後の夜祭り 宮田耕八朗

箏・三絃・17絃・尺八の四重奏でリズムや曲想が難しいですが、ダイナミックな演奏ができました。三絃はツボが難しいですが、 さすがの貴久ちゃんと香苗ちゃん。2人でぴったり合わせました。箏は低音の押し手が難しいですが、息を合わせて、綺麗に演奏できました。

肥後の夜祭り


13.赤い牛の子 宮城道雄

アルペジオや曲想が難しく、メロディと伴奏を一人でこなす高度な童曲ですが、小さい体ながらに(骨折前)見事に弾きこなしていました。来年はさらにレベル アップした姿を披露できることでしょう!

赤い牛の子

14.狐のお嫁さん 宮城道雄

歌が高音で「ホントニホントカ」を繰り返すかわいらしい童曲を綺麗に唄って弾けました。

狐のお嫁さん

15.かぞえうた 佐藤義久編曲

伴奏に17絃と2箏が入り、メロディを響かせながらきれいなハーモニーを奏でました。日本らしい音階でどこか切ない童曲の雰囲気が伝わってきました。

かぞえうた

16.おもちゃのチャチャチャ 佐藤義久編曲

誰もが知っている曲ほど誤摩化しがきかず、実はとても難しいのです!美萌紗ちゃんも花蓮ちゃんもリズミカルに、お客さんが口ずさんで唄えるくらいテンポよ く演奏できました。すごい!

おもちゃのチャチャチャ

17.矢部の郷 宮田耕八朗

スローテンポでしっとりした旋律と弾んだリズミカルな旋律とが1箏、2箏、尺八と交互に主旋律が移り変わり、農民への讃歌をダイナミックに美しく演奏でき ました。こういう曲を軽やかに演奏するのは難しいのですが、きれいにメロディが流れ、最後は消えるように曲想をつけて演奏できました!

矢部の郷

18.軒の雫 宮城道雄

軒の雫を主題とした古い地唄風の曲で、箏・三絃・尺八にそれぞれ手を付けた合奏曲。現代曲とは違った趣で、古き良き箏曲として、華やかに、かつ重厚に演奏 できました。

軒の雫

19.六段の調 =初伝披露= 八橋検校

2人とも仕事を持ちながらも箏の練習に勤しみ、免状「初伝」を授与することとなりました。
押し手、後押し、すくい爪と基本の奏法をマスターし、六段の節をきちんとうたいながら重厚に演奏できました。初伝とは思えない立派な演奏で、今後が楽しみ です!

六段の調

20.千鳥の曲 初伝披露 吉沢検校

琴美会に入会して2年半、仕事を持ちながら箏の練習に勤しみ、免状「初伝」を授与することとなりました。「千鳥の曲」を演奏するにあたり、本格的に歌を勉 強して合奏練習のたびにめまぐるしく上達し、別人のように「唄える」初伝披露となりました。今後が楽しみです!

千鳥の曲

21.汽車ごっこ =中伝披露= 宮城道雄

完全なる独奏曲。宮城道雄が幼時の追懐から擬音を使って子供の遊びの感じを表現した曲で、そのとおりに表現して演奏するのがとても難しい曲ですが、最後の 追い込みでがんばり、リズミカルで綺麗な音色の汽車ごっこを立派に弾き切りました。

汽車ごっこ

22.ままの川 三絃菊岡検校作曲 箏松野検校手付 宮越夢蝶作詞

遊女のままにならない恋を川にかけて唄った地唄で、高音でなんとも切ない歌詞をそのように唄うのが難関!手事でのお琴&尺八と三絃の掛合も美しく演奏でき ました。ベテランの意地(?!)を見せ、始めの合奏練習の時から格段に上達しました。

ままの川

23.白銀のソナタ 水野利彦

壮大で一般の人にも聴きやすい現代曲。強弱を付け、繊細な音色と力強い音色を弾き分け、綺麗な曲想で演奏できました。ビデオ・カメラマンからも「白銀が1 番よかった!」との感想が。聴きやすい曲とはいえ、そこまで言わせるとは立派な実力です。すごい!

白銀のソナタ

24.みだれ 八橋検校

数ある「段もの」の中でも「みだれ」は品格に満ちた名曲。曲中にテンポが色々と変化するのが特徴で、本手・替手とで息を合わせてその緩急をいかに付けられ るかがポイントとなりますが、直前1週間の追い込みで、うねりの交差する「乱輪舌」を弾き切りました!ちなみに1回弾くだけで激しく体力を消耗し、連続2 回の演奏が限界です(笑)

みだれ

25.新浮船 三絃松浦検校作曲 箏八重崎検校手付

全体を通しておとなしく、テンポは押さえ目。中曲ながらも難曲のひとつですが、さすがはベテラン勢の演奏とあって、渋みを持たせて、唄い分けもばっちり。 演奏直前まで「歌が〜」などと不安そうでしたが、本番はきっちり弾きこなしていました。

新浮船

26.出雲路 船川利夫

現代曲の中でも曲想が難しく、一般的にも琴奏者としてもかなり難解な曲。緩急も強弱も難しく、全てのパートのメロディを考えながら、いかに合わせていける か。箏調弦も始めから最後までめまぐるしく変更され、一瞬たりとも気を抜けない難曲ですが、数ヶ月に渡り箏だけで合奏練習し、金子先生のこれまた難解な尺 八のメロディに助けられながら仕上げました。

出雲路

27.萩の露 幾山検校

演奏会のオオトリ。
作詞は霞紅園で、後唄は古今集の紀友則の和歌の一部が引用された格調高い歌詞で、その内容を見事に生かした名曲中の名曲と言われています。

萩の露

〜おまけ〜
終演後
↑終演後のひととき1
おまけ1
↑終演後のひととき2

長時間に渡り、お聴きくださり、ありがとうございました!!!
これからも精進してまいりますので、よろしくお願いします。